私が各種マークをバッグに付けている大事な理由

ヘルプマーク・APDバッジ・C-PTSDバッジ
ヘルプマーク・APDバッジ・C-PTSDバッジ

私が外出する時に、バッグに必ず付けているマークがあります。
それが、写真の3種類です。左は「APD(聴覚情報処理障害)」、上は「C-PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)」、右は「ヘルプマーク」です。そして、私自身は精神障害3級の手帳を保持しています。
左のAPDについては、子供の頃から聴き取りが苦手で聞き返すことが多く、話を聞いていないと誤解されてきました。勘違いして欲しくないのは、「聴覚障害とは異なる」ということです。「聴覚障害」は耳そのものに障害があるため「音声を聴き取れない」のであるのに対し、「聴覚情報処理障害」は耳そのものに問題は無いものの「耳から入る情報を上手く受け取れない」という脳の障害です。そのおかげで、コミュニケーションが上手く出来ずに苦しめられ続けました。
上のC-PTSDについては、家庭、学校、職場でも度重なる虐待やハラスメントによって、継続的に心的外傷を負った結果、障害を抱えました。バッジの一文は、「私はC-PTSDで、すぐに驚いてしまう」という意味です。それは、フラッシュバックのトリガーが非常に多く、何気ないことでも反応してしまうからです。一瞬のストレスよりも、継続的なストレスの方が、治すのに長期間を要するのは言うまでもありません。
右のヘルプマークは、外から見えない障害を抱えていることをアピールするために、制定されているマークです。内臓疾患はもちろんのこと、精神疾患を抱えているために健常者と同じ状態で行動できない方は非常に多くいます。前述のような、生きづらさや困難を抱えた人生を歩んだが故の、多いかつ大きい傷を負っている証明なのです。
これに対して、「オマエは障害者になりたくて言ってるのか!?」と聞く方に、私は次の質問を問いかけます。
「では、貴方は車椅子に乗っている方に「貴方は車椅子に乗りたくて、負傷したり病気になったのですか?」と聞きますか? 貴方の言っていることは、それと同じですよ。それぐらい、相手の心を著しく傷つけているという認識・自覚が、貴方には無いのですか?」
私だって、障害を抱えたくありません。こんな、生きづらい人生を歩みたくはありません。だいいち、障害者手帳は自称で取得は出来ません。医師の診断と行政の審査があって、初めて公的に認められるのです。それ故に、社会で生きていくために必要であるから、こうしているに過ぎません。特に社会で放置されている、就職氷河期世代の発達障害者に対する理解が、全くに近いほど手付かずな事に苦々しい思いをしています。散々冷遇した分は、しっかりと優遇していただきたいものです。